あぁ、誰か...誰でも良いから...
私を焔で焼き尽くして...
このままじゃ 私の心は凍りつき
砕け散ってしまいそう...

情熱が消えたの 何時の間に...
焔が目の前から遠ざかる...
紅き焔の次は 蒼き氷?
対になる物が入れ替わって...

私の体が 冷たくなる...
最早氷漬けになりそうな程
絶望に打ちひしがれて
目の前の透明な景色も もう眼に入らない...

このままならいっそ氷になって
溶けてしまった方が楽かもしれない
悲劇的な想いが交じり合い
心の闇に支配されるのなら...

昔の私は 焔のように
もっと情熱に 希望に 満ちていた
何時からこんなになってしまったの?

最初から総てを諦めて...
悩み続けて 苦しみ続けて...
結局考える事に疲れている私

あの時のあの言葉...
思い出す事さえも面倒になっている
もう脳が凍り付いているの?
思考回路が停止して
動く事も出来なくなって
やがて命さえ凍りつきそうで...

誰か...誰か私に...
焔を下さい...もっと情熱的なものを...
私は...そろそろ言葉も途絶えます...
もう少しだけで良いから 生きてみたい...
その焔で 私の絶望の氷を...
溶かして下さい...

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